初夏の風に揺れる秋桜。
安倍文殊院では、春咲き秋桜が見頃を迎えています。
一昨日、お昼から代休がとれたので、気分転換に髪を切りに行ったんやけど、その前に、チョット寄り道。
日本三文殊第一霊場「安倍文殊院」
山門
安倍文殊院は、645年「安倍一族」の本拠地であったこの地に、大化の改新新政府の左大臣安倍倉梯麻呂が安倍一族の氏寺「安倍寺」を建立したのが始まりだとか。
奈良時代には、「天の原ふりさけみれば春日なる三笠の山にいでし月かも」の歌で有名な安倍仲麻呂や、平安時代には陰陽師として名高い安倍晴明など、有名な歴史上人物が出生されています。
山門から本堂への参道 新緑が鮮やか
本堂
ご本尊の文殊さまがおはします。文殊師利菩薩像。快慶作、高さ7m、日本最大の文殊さまです。
そうそう、「三人寄れば文殊の知恵」ですね。
お姿を拝むには、本堂拝観料700円が必要です。
もちろんご対面してきました。
残念ながら撮影は禁止なので、容量の少ない脳メモリーに記録(笑)
獅子にまたがり、右手に降魔の利剣左手に蓮華を持ったお姿はとても厳かで、すごい迫力。
本堂拝観には、お抹茶とお菓子がついてきます。
あん入りらくがんがむちゃ美味しい。
本堂を参拝したあとは、文殊院境内ご利益めぐり。
稲荷堂
安倍晴明の母親と伝承される葛葉稲荷大明神が祀られ、財運、金運にご利益があるとか。
白山堂
室町時代に安倍文殊院の鎮守として造られたお堂。日本最古の縁結びの神様が祀られています。
石仏を拝み合格門をくぐって高台へ上がります。
晴明堂
安倍晴明天文観測の地。そして、その安倍晴明公がまつられているお堂です。
如意宝珠の玉石はあらゆる願いを叶えて下さるありがたい玉。願い事をし、この玉に触れるとその願いが叶うんだって。
お堂の前からは、二上山や、大和三山が一望できます。
もうそろそろ天の香具山には白妙の衣が干されているのでしょうか。
浮御堂
このお堂は七難即滅七福即生の七まいりの行場。
春咲き秋桜が見事です。
本堂へ戻ってきました。スタンプラリーを完成させるとお念珠を授けてくださいます。
鎌倉時代より、安倍晴明の本家寺ということから、「魔除け、災難除け祈祷の寺」として信仰されるようになった安倍文殊院。天橋立の知恩寺、奥州亀岡の大聖寺、とならぶ日本三文殊霊場として、また、ぼけの花、パンジー、桜、つつじ、春咲きコスモス、さつき、秋のコスモス、そして紅葉と、年中花を楽しめるお寺として多くの人々が訪れますが、今日は人も少なく、ゆっくりと静かな時間を過ごすことができました。
少しは知恵を授かったかな。
2009年5月21日(木)訪問
安倍文殊院のHPは
コチラ♪