エンジのレトロな電車。近鉄沿線に住んでる身としては、めったに乗ることはないけれど、たまーに、阪神競馬場へ行くときは宝塚に車をおいて仁川まで今津線にのります。この本は、その今津線を舞台に繰り広げられる恋のお話。
有川さんの作品を読むのはこれが初めて。おお甘ラブストーリーがお得意との評判でどうかなぁと思ってたんだけど…
ハマリました。ほのぼのとしていいですやん。
しかも、その中に確固たる有川さんの規範意識がうかがえ、なんだか読んでいてスカッとしましたよ。
物語は、一駅ごとに主人公が変わっていきますが、それぞれのお話が繋がっていて…
こういう展開も好みなもんで、ぐぐっと引き込まれていく感じ
片道じゃなく折り返すのがまたいい。
しかも、阪急沿線では多少土地勘のある今津線。ぼくの阪急電車といえば今津線なもんで、よけい親しみを感じるというか。
たくさんの恋のお話が詰まってるけれど、どれも抵抗無くはいってきて。
こういうの好きかも。
普段は自転車と車を主たる交通手段にしてますが、たまには電車に乗ってみるかって気分になりました(笑)電車っていいな。
えっちゃんの話みたいなのは関西で電車に乗ってたら多分耳にするだろうし、鞄で席取りの偽マダム風のご婦人も必ず遭遇しますよ(笑)
たくさんのお話がありますが、なかでも、翔子さんのお話。
おもわず「がんばれ~~」ってYELLをおくりたくなりました。